FX…
自分の好きな時間に、好きな場所で、マイペースに…
何とも優雅な投資方法です。
これだけで生活できればなと思います。あわよくば大金持ちにも…
しかし…
そんな甘い世界ではありません。
無防備な状態でやると、身ぐるみはがされ骨の髄まで吸い尽くされます。
…と言うことで今日は、FXのデメリットについてまとめました(精神論は含みません)
デメリット①:レバレッジリスク
FX最大の特徴であるレバレッジ…
これはメリットの記事でも挙げましたが、同時にデメリットでもあります。投資金額以上のやり取りがあり、負けた時には予想以上の損失になるからです。
例えば、レバレッジ1倍で1万円の損失が出るシーンを考えます。
- レバレッジ2倍:2万円
- レバレッジ5倍:5万円
- レバレッジ25倍:25万円
レバレッジをかけなければ1万円で済んだところを、レバレッジのせいで、証拠金を全て失う危険性があるのです。さらには、追加の証拠金(追証)を支払わなければいけないケースもでてきます。
FXのレバレッジは、利益も損失も倍になる
デメリット②:為替変動リスク
FXの価格は、様々な影響を受けて変動します。
例えば、
- 要人発言(大統領、首脳、大手銀行関係者など)
- 景気動向(景気の回復、下降)
- 自然災害・戦争・テロ
…などにより、円高・円安をはじめとする急変が起こります。未来は予測しづらく、いつ損失が発生するか分かりません。
しかも市場は24時間稼働しているので「自分が寝ている間に大損!」なんてこともあるのです。
FXは、寝てる間も含め常に危険と隣り合わせ
デメリット③:金利変動リスク
FXでは、相場とともに金利も変動します。
毎日発生するスワップポイントは、通貨ペアの金利差に応じて計算されます。
基本的には日々、
- 為替レートの変動
- 政策金利の引き上げ(引き下げ)
…によって変わります。
これまでスワップポイントを受け取っていたのに、突然支払わなければいけなくなる…なんてこともあるのです。
FXのメリットである「スワップポイント」も、状況によってはデメリットに…
デメリット④:システムリスク
FXは、一般的にインターネットを通じて取引をします。
- FX業者側のシステムエラー・サーバダウン
- 回線障害(インターネット、電話)
- デバイスの故障(パソコン、スマホ)
…と言ったトラブルが発生すると、正常な処理を行うことができません。つまり利益を確定できず、損失を拡大してしまう恐れがあるのです。
FXは自分がトレードができない環境下であっても、レートは動き続けています
デメリット⑤:信用リスク
もしもFX業者が倒産したら、預けたお金はどうなるのでしょうか。
以前は、業者が破綻したり、証拠金を使い込んだりと問題になっていました。
現在では「信託保全」というものが義務化されています。「信託保全」とは、顧客の資産を信託銀行の信託口座に預けることです。
FX業者とは切り離されているので、倒産してもお金は返ってきますし持ち逃げもありません。
全額を預ける「100%信託保全」を採用している業者なら安全と言えます。
FX業者自体が怪しいかどうか、口座開設時に見極める必要がある
対策について
デメリット(リスク)への対策はしっかりと…
対策①:投資金額は抑えめに
投資金額は少なめに、初めの内は1万円程度がベストです。
対策②:投資先を分散する
FXのリスクヘッジとして、分散投資は基本です。投資先をひとつにまとめず、複数に分けるのです。
例えば、
- 購入時期を分散
- 通貨ペアを分散
- 取引手法を分散
…などです。
対策③:変動時にはトレードしない
FXで大きな損失を出さないためには、焦らないことが基本です。
- 世界的な大ニュースとして、金融政策が報じられた日
- 取引量が減る時期(年末年始やお盆、GW等の大型連休)
- その他重要経済指標発表時
…は、価格が変動しやすい傾向にあります。
相場変動があると言うことは、稼ぐチャンスでもあるのですが、大損する可能性も高いので、相場が激変するシーンでは、トレードを控えた方が賢明です。
まとめ
FXに限らずどんな投資でも、メリットだけでなく、デメリットについてもきちんと認識する必要があります。デメリットをきちんと理解し対処すれば、損失を最小限に抑えることができるからです。
- レバレッジリスク
- 為替変動リスク
- 金利変動リスク
- システムリスク
- 信用リスク
- 投資金額は抑えめに
- 投資先を分散する
- 変動時にはトレードしない