借金の経緯<10>希望と不安と
【2004年】
父親との同居から1ヶ月。
自力返済すると決めたものの、その後働く気がなく、どうにもこうにもならない状態となっていたがさすがに焦る。
取り急ぎ、日雇いバイトを探し、面接なし&電話のみで即決できるところがあったので安易に決めた。あまり気乗りしないが仕方ない。GW期間中のみ、日給15,000円ぐらいのアルバイト。
アルバイト初日…
会社に到着するまでは本当に面倒くさく、全くやる気ががなかったのだが、始まってしまうとすんなりと頑張ることができた。と言うより、違う世界が見えた。
一日中、家にこもっていたり、パチスロをやっている時には気づかない感覚。
ほんの少しだけ希望を持てた瞬間である。
アルバイトについては、延長につぐ延長で、結局半年ぐらい継続勤務することができ、その間順調に借金を返済していた。
一方で、常に不安との戦いをしていた時期であった。
テレビを見ていても、本を読んでいても、ネットサーフィンをしていても、頭の片隅で別の事を考えている。もちろん借金のことで頭がいっぱいになっていることが要因だが、実態としてそれがなんなのかは分からない。
本を読んでいる時は顕著だ。
スラスラと読み進めているのだが、突然、不安になる。
ちゃんと読んでる?
少し戻って読み返してみる。
この文章読んだっけ?
読んでないよなぁ~となる。
無意識にかなり読み飛ばしているようだ。まったく頭に入っていない。
なんでだろう?疲れてる?
仕方なく読み返す。
物語も佳境に入るころ再び不安に襲われる。熟読できてるのだろうか?
読み飛ばしてしまっていて、せっかくのクライマックスが意味の分からないものになってしまわないだろうか?
その不安は消えず、結局、最初から読み返す始末。
ぅあっ~
頭が混乱してる
心が焦ってる
何をそんなに焦っているんだろう
焦らなくてもいいんだよ
必死で自分に言い聞かせる
もう充分だよ
もう何も考えなくてもいいから
ごめんね
あとがき
なぜか最後、詩的表現になってしまった。でもそんな感じ。
紆余曲折、色んなことを体験してきてるな…と今更ながら感じます。
今後の人生に活かさないと!
コメント